おはようございます(^^)台風が過ぎて、各地で大変な被害をもたらしました。被害に遇われた方は、復旧など大変ですが頑張りましょう。さて昨日は、新幹線や飛行機、遊園地などが、台風の影響で営業に支障が出ましたが『台風なので危機管理面では仕方ない。』と考えるか『なんで休むんだよ!』と考えるかは、巷で言うブラックと言われる企業と、モンスターと言われる従業員に共通する事だと思います。モンスター従業員?なんて思うでしょうが、簡単に説明すると『実力や知識、道徳心や知性よりも、要求のレベルの方が高く、自分勝手な行動で会社や従業員全体に悪影響を与える人』の事です。経営者には、そんな従業員を沢山採用してしまったせいで、ブラック企業化したと思われる方もいると思いますが、実は誰でもモンスター従業員になる危険性があるのです。しかし『朱に交われば紅くなる』の如く、環境が人を変えることもあります。解り易く言えば『家族で信号を守るご家庭では、お子さんは信号を守る。家族で信号を守らないご家庭では、お子さんは信号さえ守らない。』みたいな感じです。例えば、モラルの高い従業員が入社しても、モラルの低い社風だと周囲に流されてモンスター従業員化することもあるのです。逆に、モラルが高い会社に入れば、もともとモラルの低かった従業員もモラルが高くなるのです。しかし、モラルの高い会社でもブラック企業化してしまうのは何故でしょう。周囲に影響力があるモンスター従業員を採用したからだと考えてしまいますが、そこにはモンスター従業員が周囲に影響を及ぼせる社風を形成した、会社の責任であるとも言えます。ここで『そうだ!会社が悪い!』と思った方は、ブラック従業員になる可能性があるので気を付けましょう。会社は従業員の集合体なので、一方的に会社が悪いと断言するのは危険なのです。また、人も企業も、産まれた時からブラックではなかったのです。では、会社をブラック化しないためには、何が必要となるのでしょうか。それは、明確な目標設定と頑張りに応じた明確な報酬が大事なのです。もちろんそこには、従業員の自発性があり、自らの貢献度を適正に判断出来る能力を身に付けている必要があります。企業は、ぶれない経営理念と経営計画をしっかり作り、これを従業員の目標に落とし込み、 この目標と経営理念や経営計画との関係について、従業員に明確に説明する必要があります。そして、目標を達成すれば、それに応じた報酬が支払われる仕組みにする必要もあります。シンプルに見えますが、現実にはかなり難しい事なのだとも思います。しかし、企業や従業員がブラック化しない為にも、もっとも大事な事だとは思います。もしも、あなたの勤める企業が、頑張っても評価基準もなく給与が上がらないなら、自らの市場価値を上げる方向に切り替えるのも、短い超売り手市場の中では、あなた自身の選択の一つになるでしょう。そして、意外と良い会社は沢山ありますよ。今の、と・こ・ろ・は。しかし、ここで注意すべきなのは、この超売り手市場は一過性のものであって、人材不足で求職者に有利な状態になっていますが、求職者と同じように、それ以上に企業も、あの手この手で人材不足を解消するための対策を講じています。例えば、AI導入による業務の自動化などが代表的です。従って、これからは付加価値のある人材でないと、給与が下がる時代は想像よりも早く来ると思います。政府が推し進められている『働き方改革』によって、ビジネスパーソンの働き易さが印象にあるのですが『無理せずにお金が貰える時代がやってくるのだ。』と間違った受け取り方をされているビジネスパーソンもいるようです。実は『働き方改革』で立場が強くなるのは企業だけであって、マルチスキルがあり、価値ある人材にだけに注目すれば良いといった流れになり兼ねません。(価値ある人材とは、企業が採用する必要があると判断出来る人材の事です。)これからは、自らが『実力や知識、道徳心や知性よりも、要求のレベルの方が高く、自分勝手な行動で会社や従業員全体に悪影響を与える』といった『ブラック従業員化』してしまう前に、この超売り手市場の内に、自分自身のキャリアを見直し考え、今後求められるマルチなスキルを取得する事も重要だと思います。バブル期にも『超売り手市場』があり、その後に『超買い手市場』の超氷河期がありました。現在の、瞬間的な人材不足の超売り手市場は、見方を変えれば、氷河期前の『ビジネスパーソンのスキル戦』になっているのかも知れません。